そのシートポストは・・・

「すいませ~ん。サドルの高さを調整して欲しいのですが・・・。」

と、子供さんをつれたお母様。子供用のCTB自転車です。

見てみると、シートピンは取り外された状態です。

サドルを持って回転させようとするとやぐらの部分で回ってしまいます。

やぐらをしっかり固定し、再度挑戦しますが動きません。

「サドルの高さを調整しようとしても、動かないんですよ~。」

はい、それ今確認しました。いやと言うほど確認しました。

「わっかりました~。ちょっと待ってくださいね~。」

浸透潤滑剤をブシュ~と吹いてから一呼吸置き、

「うりゃ~っ!」

ちょっと動きました。錆び付いてる感じではなさそうです。

それにしては、異常に固い。

渾身の力をこめてもう一回「うりゃ~っ!」

お客さん見かねて自転車を押さえて下さいました。スイマセンスイマセン・・・

腰いわすかと思いましたが、無事すっぽり抜けました。

抜けたのはいいのですが、このままでは調整できません。

シートチューブ先端の割りの部分が絞られてしまってるのかな、と思い、

修正しかけたのですが、どうも違うようです。錆びてもないし。

ふと見ると、サドルが自転車にもともと付いていたサドルではなく、

アフター品に取り替えられています。

まさかと思いましたが、よ~く見ると、

f:id:cs-hatano:20140604172028j:plain

25.6mmやないか~い!なにすんねん・・・

お客さんに確認すると、他のお店でサドルを取り換えてもらってから、

調整できなくなった、とのこと。

こんなことしたらあかんわ。

シートポストを差し込む時点で間違いに気づくでしょ。

というか、気づいているのにそのまんまお客さんにお渡ししたんじゃないのか・・・

それはあかんやろ~。

 

お客さんに説明させていただいた上てシートポスト交換となりました。

はぁ~腰にきた・・・

サイクルショップはたの