間違えた

隣の整骨院に来られたお客さん。

「自転車のカギが開けへん。」とのこと。

帰ろうとしてカギを開けようとしたところ、開錠できない様子。

見てみますと、どうもカギが合わない。

「これカギがちがいますよ~。」

「いや、家から乗ってきたんやから絶対これや。」とお客さん。

「今から選挙運動の手伝いに行かなあかんねん。

早よ行かなあかんねんけど、なんとかならん?」

「あ~、じゃあとりあえず、うちの代車使ってください。

お客さんが戻ってくるまでに、ゆっくり見ておきます~。」

 

で、預かってゆっくり見てみたのですが、やっぱり開きません。

リング錠だけでなく、バッテリーのカギも開かないので、

カギが壊れたのではなく、お客さんが持っていたのは違う自転車のカギのようです。

戻ってこられたら、正しいカギを探してもらわなあかんな~。

どうせ、ポケットかかばんを探れば出てくるんやろな~。

「今日、嫁はんの自転車借りてきてな・・・」

て言うてはったんで、カギどれかわからんようになったんやろうな~。

でも、そのカギで開錠して家を出てきたはずやから、間違うことは無いと思うねんけどな~。

ちょっと嫌な予感がするな~。

ま、とりあえず戻ってこられるまで待ちましょう。

 

しばらくして、店の前でタバコを吸っていると、

隣の整骨院の別のお客さん、店の前で院長先生と何か深刻なご様子。

 

 

ん?もしや・・・

 

ちょ~っと気になったのでお話を聞いてみると、

「私の自転車が無い。」

 

 

でた!

 

 

やっぱり間違えてたんや・・・

自転車を!

 

店でお預かりしていた自転車をお見せすると、

「これ私の。」

丁寧にお詫びをして引き取っていただきました。

で、駐輪場にあったもう1台の電動アシスト自転車に、

さっきのお客さんから預かったカギをさしてみると、

「ガチャン。」

開きました。

 

はぁ~、最初に確認しておくべきでしたね・・・

失敗失敗・・・

サイクルショップはたの