ロードバイクのメンテナンスを、ご自分でされる方でしたら、
チェーンの洗浄、注油などは定期的にされていると思います。
チェーンの洗浄の仕方は、十人十色いろいろな方法でされていると思うのですが、
いったいどのようなクリーナーを使い、どのような方法で洗浄すれば効果的なのかを
ちょっとだけ検証してみたいと思います。
まず、汚れたチェーンを用意します。
これは一般車用のチェーンです。だいぶ汚れていますね。
チェーンカッターでばらします。
内側のプレートと外側のプレートの間に汚れがびっしり。
ローラー内部や、内側のプレートとローラーが接する部分も汚いですね~。
このチェーンを4つに分け、4通りの方法で洗浄してみます。
最初のチェーンは、パーツクリーナーをブシューと吹きかけ、
ウエスできれいに拭き取ります。
ホームセンターなどで売っている安価なパーツクリーナーを使っています。
次のチェーンはビンに入れ、さきほどのパーツクリーナーをブチューーーと
注ぎ入れ、ガチャガチャシェイクします。
そしてビンから出し、ウエスで拭き取ります。
WAKO’S(ワコーズ)のフィルタークリーナーです。
少々お高いですが、こいつの洗浄力はすごいです。
カップに入れて・・・
刷毛でぬりぬりします。塗るというよりは浸していく感じですね。
そしてチェーンを水洗いします。フィルタークリーナーは乳化し、
白くなって流れていきます。その後ドライヤーで乾燥。
次は、フィルタークリーナーをビンに入れ・・・
4本目のチェーンを投入し、ガチャガチャとシェイクします。
水ですすぐとこんな感じに真っ白になります。
透明になるまで水ですすいでドライヤーで乾燥します。
4本ともきれいになりました。
左から、パーツクリーナ吹きかけ、パーツクリーナーでシェイク、
フィルタークリーナぬりぬり、フィルタークリーナーでシェイク、になります。
左端の1本だけ、ちょっと曇っている気がします。
では、分解して内部を見ていきましょう。
パーツクリーナー吹きかけ
パーツクリーナーを吹きかけるだけでは、中まではきれいになっていませんね~。
外から見えない部分の汚れは残ったままです。
チェーンを外さずにパーツクリーナーで洗浄するのはお手軽でいいのですが
(あっちこっちに飛び散って大変、というのはありますが・・・)、
効果はそれなり、ということですね。
びっくりするぐらい大量に使えば、もう少しきれいになるかも・・・
パーツクリーナーでシェイク
ほんの少しだけ汚れが残っていますが、ずいぶんきれいになっています。
シェイクしたことで、内部までクリーナーが浸透したことがわかります。
ミッシングリンクなどを使い、チェーンを外せるようにしてあれば、
ペットボトルなどにチェーンを入れ、パーツクリーナーを大量に投入し、
ガッシャガッシャシェイク、で、汚れたパーツクリーナーを捨て、
再びパーツクリーナーを大量に投入し、またガッシャガッシャを繰り返せば、
内部までそこそこきれいになるということですね。
高価なディグリーザーを使えば、もっときれいになるのでしょうか・・・?
あ、それから、ペットボトルからチェーンを取り出すには、
マグネットのピックアップツールがお勧めです。
もしチェーンが絡まって出てこなくなったらペットボトルを切ってください。
フィルタークリーナーぬりぬり
ほんの少しだけ汚れが残っていますが、ずいぶんきれいになっています。
パーツクリーナーでシェイクしたときよりもきれいかもしれません。
チェーンを外さずに気軽に洗浄でき、効果もバツグン、
水ですすげるのもいいですね~。
(しっかり水分を乾燥させてから、注油してくださいね~)
チェーンを外さずに洗浄するなら、WAKO’Sのフィルタークリーナーをお勧めします。
フィルタークリーナーでシェイク
うほ~、これはきれいですね。ほとんど汚れが残っていません。
定期的にこの方法でチェーンを洗浄してあげて、しっかり注油してあげれば、
かなり長期間にわたって新品時の性能を維持できるのではないでしょうか。
なにより気持ちがいいです。
チェーンを外して洗浄するときも、WSKO’Sのフィルタークリーナーをお勧めします。
(ちょっと高価なのが気になりますが・・・)
しっかりチェーンをメンテナンスすれば、気持ちよく走れます。
当店では、チェーンの洗浄&注油だけでも承っております~。
お気軽におこしくださいませ。
お問い合わせは
072-823-8003
cs-hatano@ace.ocn.ne.jp
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