ローラーブレーキはバンドブレーキと違い、キーキー鳴きませんし、
雨天でも制動力の変化はありませんし、長期にわたり安定して使える優れものです。
ただ、制動力がマイルドですので、人によっては「ききが悪い」と感じるかもしれませんが、
急制動をしてもロックしづらいので、こちらのほうが安全に止まれるのかなと思います。
ローラーブレーキ内部には、専用グリースが充填されているのですが、これが減ってくると
「ガガガ」「ギギギ」と異音がするようになります。少しでも兆候があれば、専用グリースを
充填してもらってください。また快適に乗れるようになります。
今回は、ローラーブレーキを分解してみました。

車体から外した本体です。

裏側です。

写真中央の爪を、マイナスドライバーなどでこじって起こせば、カバーが外れます。

カバーが外れました。部品は2つのスプリングで固定されています。

ブレーキドラムを外しました。内部の様子がうかがえます。

内部の部品を取り外しました。左からアーム ローラー ホルダー ブレーキシューです。

ローラーはこのように収まっています。

ドラムの中にブレーキシューが収まった様子です。

その内側にローラーが収まります。

さらにその内側にアームの根元にあるカムが収まります。

これはアームを引いていない状態です。

アームを引くと、カムが回転し、ローラーを押し広げ、
さらにローラーがブレーキシューを押し広げます。
ブレーキシューがドラムと接触し、制動する仕組みです。
ドラムもブレーキシューも金属なので、グリースがとても大切な役割を果たしていることがわかります。
ちょっとでも異音がしだしたら、自転車屋さんにいってくださいね~。