古いレコードハブとOPENPROで手組みホイール
お客様からホイールをお預かりしました。
ちょいと古めのレコードハブで組まれた手組みホイールです。
リムはMAVICのREFLEXです。これはクリンチャーリムです。
カンパニョーロのレコードハブです。
まずはハブをオーバーホールします。
プラスチックの黒いカバーを外します。
シールドベアリングが見えています。
この年代のレコードハブだけカップ&コーンではなく、
シールドベアリングが使われています。
反対側は六角形の穴が開いている蓋があるのでベアリングは見えません。
ロックナットを外しました。
シャフトを手で押すと、ベアリングと共に抜けてきました。
反対側は蓋が邪魔でベアリングが抜けないので、
蓋を外しました。
内側から適当な太さのペンかなんかで押すとベアリングが抜けてきます。
このような構造になっています。
次はリアハブです。
ロックナットを外します。
フリー側にシャフトを抜きました。
ベアリングボールが見えています。
フリー側です。ギザギザの奥にベアリングボールが見えています。
これは他のカンパニョーロハブと同様の構造のカップ&コーンベアリングです。
で、このリムなのですが、
曲がってます。
ハトメの脇に亀裂も見えます。
ということで、MAVICのオープンプロで組み直しました。
スポークはコンペティションです。
32H6本組みで770gです。
リアも32H6本組みです。
元はフロントもリアもなぜか逆JIS組みだったのですが、
イタリアン組みで組みました。
968g。前後合計で1738gです。
こういうクラシカルな雰囲気のホイールもいいですね。