フリーの分解

一般の自転車(いわゆる「ママチャリ」ですね)のフリーを分解してみました。

フリーの爪が固着すると、こいでも空回りして進まないよ~ということになったりします。

 

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今回分解するのはこのタイプ。22インチの子供用自転車のフリーです。

 

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プラスチックのカバーを、マイナスドライバーでこじってはずします。

 

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ロックナットを緩めてはずし、玉押しもはずします。

ハブベアリングのボールが見えています。

 

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ボールを取り出しました。玉受けが見えています。

これを緩めればフリーを分解することができます。

 

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C型のリングをマイナスドライバーでこじってはずし、スプロケットをはずします。

(別にはずさなくてもいいです。はずせるよ~ってことだけです。)

 

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玉受けは逆ねじですので、写真のような方向にタガネをあてハンマーでたたきます。

 

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はずれました。

 

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小さいベアリングのボールがたくさん並んでいます。

数えてみると、23個ありました。

 

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薄いシムが入っていますので、注意して取り出します。

奥にもう一枚厚いシムが入っていました。

 

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スプロケットの台座を抜き取りました。

再び小さいボールがたくさん並んでいます。再び23個です。

うっかり散らばると大変です。というか、まず間違いなく散らばるので、

何かで受けておきましょう。

 

 

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ボールを取り除きました。ラチェットの爪が見えます。

 

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別の角度から。

 

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爪は、わっかになったスプリングでとめられていますので、

細いマイナスドライバーでこじってはずします。

 

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これ以上は分解できません。

 

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スプロケット側です。このギザギザに先ほどのラチェットの爪がかみ合い、

1方向にしか回転できないようになっています。

 

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反対側。

組み立てるときは、ベアリングのボールやラチェットの爪に、

やわらかめのグリースを薄~くぬってあげてください。

こってり盛ると、ラチェットの爪がぬちゃ~となって動きが悪くなります。

 

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こんなタイプもあります。

 

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先ほどのと仕組みは同じです。

スプロケットと台座は一体型です。

 

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さらにこんなタイプも。

 

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先ほどのとちがい、スプロケット側にラチェットの爪があります。

 

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反対側。

ということは・・・

 

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ハブ側にギザギザがあるんですね~。

このタイプと、先ほどのタイプとの違いはこれだけでなく、

ベアリングのボールがワンサイズ大きく(それでも小さいですが)、

さらに、奥側にはボールはなく、手前側に1列に並んでいるだけなのです。

組み立てるときは、ちっこいベアリングが散らばる危険性が低いので、

こっちのほうが楽かな~。

 

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